2015年3月2日月曜日

Explorer #167『四方山話』



1sinのオンラインストアもようやくスマホ対応になりました。
おかげさまで現在ほとんどSOLD OUTですが
リュックがラス1でブレザーが数着。シャツはまだ多少余裕あります。
自分で言うのも何ですがかなり調子イイです。
この冬は1sinのシャツばかり着てました。
シャツは暖かくなってくると更に使えると思いますのでぜひチェックして見てください!
今月末頃からまた少しづつ商品が入荷しますので
随時メルマガなどでご紹介いたします!

さて今日は1sinの近況や四方山話でも。

「ウチは展示会はやらないので」とずっと言ってますが
整理してみると秋冬はけっこうなラインナップなので
これは展示会的なことをやった方が良いかもしれないと
少し焦っている今日この頃です…

先日のブログでも「スニーカー」に取り組んでると書きましたが
結論から言うと「延期」にしました。
スニーカーは難しいです。難攻不落って感じです!
つくりたいものリストで最後まで残っているだけのことはありますね。

これまで個人的にナイキIDなどでけっこうな数をつくってきましたけど
その度にいつも思うのが「インラインの方がかっこいい」(笑)
インターナショナルスニーカーブランドのスニーカーは
細かいパーツがたくさんあって種類も色も豊富で
それを専門のデザイナーの方々があれやこれやと試行錯誤して
専門の工場で生産しているわけですから当たり前ではあります。
同じ靴でも紳士靴やブーツとスニーカーは全然別の分野なんですよね。

これをいちアパレルブランドがやるのは相当しんどい。
もちろんオリジナルでパーツを作ったりするのは可能なんですが
その分コストがバカ高くなってしまいそれはお客様に転化することになる。
コストを下げようとするとだいたいバンズかコンバース型になってしまう…
それでもウチだと20000円はしちゃうのです。
だったらバンズで3足買った方が良いと僕は思っちゃうわけです。

単発ならともかく継続するのはもう少し体力をつけなければ難しいです。
改めて国内生産にこだわっているblueoverさんはすごいなと思うのです。

スニーカーづくりや秋冬の商品をつくりながらぼんやり感じるのは。

今はネットや技術が進化して3Dプリンターなどで
簡単にオリジナルのウェアをつくれるというシステムがあります。
すごい時代になりましたね。
ですが僕は4年前に専門知識なしで1sinをはじめたので
買う側と作る側、両方の気持ちがまだ分かる方だと思うのですけど、
今思うのは改めて、本当にいいモノは簡単にはできない。と言うこと。
すごく当たり前のこと言ってます。

1sinの生産チームは僕が言うのもなんですが
けっこういいメンツだと思うのです。
いわゆる世間的には「ヘンタイ」だと思うのですよ。
パターンはもとより付属や接着芯までこだわるのです。
恥ずかしながら僕もはじめの頃は「接着芯ってなんですの?」だった訳ですけど、
生地の兼ね合いや目指すシルエットにするために接着芯も使い分けます。
作る側から言えば「そんなの当たり前でしょ」と思われるでしょうが
ボタン1個から考えて出来上がる洋服はやっぱりイイんですよね。

で、やっぱりこの辺のことは経験や実績にセンスも加味されるので
そう簡単には上手くはいかないのです。

しかもこのセンスってのがかなりの難敵で
極限られた天才でない限りは0からつくることはできなくて、
僕みたいな凡人デザイナーはこれまで自分が経験した情報をベースにしか
デザインはできなかったりする訳です。
ひたすら悩んで悩んで悩み抜いたデザインが
結局学生の頃から好きだったデザインに影響されてるんですよね(泣)
それでも悩み抜いて出来上がったモノには何というか力みたいのがあると感じます。
結局どんな仕事でもどれだけ真剣に向き合ってるか。になっちゃうのだろうと。

ほとんどが表には出ない部分にかけられているので
よくわからない物でも高価格だったりするのです。
それでもファッションはうんちくとかでなくパッとみて
カッコイイか、そうでないか。
ワクワクするか、そうでないか。で良いと思うのですが。

「ファッションは買えるけど、センスは買えない」
どうにか買えないものだろうかとは日々思ってます(泣)

オリジナルウェアの作成以外にも
メイカーズブームでいわゆるファッションを専業にしていない人も
簡単に販売することが出来るようになりました。
ウチも大して変わらんのですけど…。
こういう方々は趣味の延長なので利益度外視の価格設定が可能で
しかも継続的なクオリティはともかく
単体だとものすごいこだわりが詰まってたりするんですよね。
メイカーズブームで中小ブランドは潰されちゃうなと思うのです。
まあ、でもこれも社会の流れなので適応できない方が悪いわけでもあります。
どっちも潰れて資金力のある大手だけ残るというのは避けて欲しいですけどね。

最近では安くてクオリティも十分の商品もたくさんあって
普通に着るには何の問題もなくて、
多様化したライフスタイルに合っていれば楽しいと思う反面、
先日少し気になるのが話を聞きました。

つくる側の人がオリジナルのコピーをさらにコピーすることが増えているそうです。
確かに短いサイクルで売れ筋商品を企画して回転率をあげるには
売れている商品をコピーするのが1番早いですからね。
だけど中途半端にモディファイするから
ボタンが本来の意味とは違ったところに付いちゃうみたいな。
これをやるとおかしなことになりやすいですよね。
もちろんそれがデザインとして秀逸なら問題ないと思うのですが
そういうモノは往往にして雑になってしまいます。
これは洋服の専門的な勉強をしてこなかった僕が痛感したことでもあります。
一見するとすごく合理的で賢いやり方ですけど
長く見るとボロが出てしまうのですよね。
表に出ない部分にどれだけ向き合っているかはとても大切だと感じています。

ご縁があって「竹工芸」の世界的なコレクターの方と仲良くさせていただいているのですが
いろいろな話を聞かせていただいている内にやはり良いモノには理由があって、
良いモノに触れないとそれ以上のモノは創造することはできない。と感じます。
その上で自分の作りたいものを作れたらいいなあと思うこの頃です。

そんなことを薄ボンヤリと書き綴っていたら長くなったので今日はこの辺で。