2014年10月30日木曜日

Explorer #156『Anonymous Jacket その3』

5月にご注文をいただいたAnonymous Jacketがようやく完成しました。
1sinは基本的にレディメイドですが
今回はお客様のご希望によりビスポークでつくりました。
補修をしたり刺し子を足したりしながら
人生の時を一緒に刻んでいただければと思います。

お客様のイメージをリスニングすることからはじまり
採寸や仮縫い、裏地やボタンなどの付属の選定など
普段はやったことのない作業でしたが
お客様の思いを少しずつ形にしていく工程はとても勉強になりました。



何度も書きますけど、刺し子はすべて手作業ですよ。
この道40年の職人さんが2ヶ月かけて縫い上げます。
5,6種類の生地をパッチワークにしています。
刺し子柄や生地の配置は職人さんの感性にお任せ。
同じ物は2度とつくれません。

刺し子によって生地に立体感が出ます。
生地は絣などを使用してます。 

今回の裏地はお客様がお持ちの生地を使用しました。
表裏がどちらもとても綺麗でしたので左右で使い分けました。
着物で言うところの「片身替わり」ですね。

我ながらクレイジーなジャケットですね。
世界中探してもどこにもありません。