2014年7月18日金曜日

Explorer #139『最近の読書』

最近読んだ中で面白かったのを何冊か
1、クーリエ・ジャポン8月号「先が読める人」の流儀
2、WIRED vol.12「コーヒーとチョコレート」
3、GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
4、ヒップな生活革命

クーリエ・ジャポンとWIREDにハーバードビジネスレビュー加えた3冊は
ここ何年かファッション誌に変わって毎号チェックする雑誌。
さくっと世界の流れや最先端の情報が読めるから便利です。
HBRは少し前のファーガソン監督のチーム論とかも面白かったです。
WIREDのvol.12はけっこう読んでる人も多いと思いますけど
コーヒーの「サード・ウェーブ」についてWIREDの得意のテックと関連づけてるの特集が興味深いです。
個人的にはコーヒーの次は「ドーナツ」だと思っています!
コーヒーにドーナツは鉄板でしょう。

「GIVE&TAKE〜」は仲良くしていただいている
ボランティアインフォ代表の北村さんからの紹介です。
「ギブ&テイク」を再定義している本だと思います。
人間は「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」に分けられるそうなんですが、
ホントざっくりですが成功するのは「ギバー」が多いって内容。
こう書くと凡庸なんですけどね。
監訳を楠木建先生がしていることからも単なる啓発本とは違います。
周りの人を頭に浮かべながら読むと面白いです。

そもそも「成功」ってコトバの再定義が必要な時代だと思うけど
「いい生き方」って僕は置き換えてます。
これまでも何回か書いてきましたけど、
そもそも1sinを立ち上げたきっかけのひとつがこれ。
僕は少しだけ法律に携わる仕事もしてるんですけど、
そこでいろいろな人たちに出会う内に、
30歳頃かな「世の中って回ってる」って思ったんですよね。
いや、それまでも倫理感や頭では分かっていた事なんで
「思った」というよりストンと自分の中に入った。でしょうか。
「良い事をすれば良い事がかえってきて、悪い事をすれば悪い事がかかえってくる」
ものすごく当たり前なんですけどね。
どっちかって言うと女の子にモテることが重要だった僕には大きな気づきでした(笑)
で、僕も好きな事でもっと人の役に立ちたいと思い1sinを立ち上げたのが2011年の2月。
僕みたいな物欲の権化がソーシャルビジネスをはじめたらどうなるのかな?って。
なかなかね、組織の一員として働いていると感じなくなるんですけどね。
1sinをはじめてやっぱ世の中回ってるな〜って改めて感じるのです。
「情けは人の為ならず」ってね。
(意味を誤解してる人も多いですが「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」って意味です)

最後の「ヒップな生活革命」は本当に面白いです。
アメリカで今起きている新しい価値観やトレンドを背景から紹介してくれてるので
「サード・ウェーブ」や“食”やファッションやクラフトなどで
新しいコミュニティを感じていたり活動している人にお勧めです。
僕も自分の中でモヤモヤしているところを認識できたと思います。
インターネットが浸透したとは言え、
やっぱりアメリカで流行っているコトが日本でも流行ることが多い訳ですけど、
ほとんどの場合は日本に持ってくる際には表面的なところしか持ってこなくて
「今、アメリカで流行ってます!」だけで来ちゃうんですぐに飽きられてしまうんですよね。
ファッションで言えば流行の「ライフスタイルショップ」もそれが発生した理由が抜けちゃってるから
結局どこも同じになって流行として消費されて終わってしまうのだろうと思うのです。
その辺りに敏感な人たちが世界的に増えてきていて、
これまでの消費構造は変わるかもよ。って言うのが分かる一冊だと思います。

コストの安い国でたくさんつくって、
毎日遅くまで残業してたくさん売って、
でも生活は思ったより豊かにならなくて
実は僕らの生活を便利にしているモノやコトは無料だったりして。

一昔前のヒッピーや浮世離れした人たちじゃなくて
普通の人たちがこのループから抜けはじめているって感じます。

なんだか藤原そっち系だなと思われる方もいるかもしれませんが
ぜんぜんそんな内容じゃないです。
夏休みの自由研究の課題にでもどうぞ!