皆さん楽しみに待っていてくれたみたいで嬉しかったなあ。
春夏にも参加してくれたお母さんは、僕の微妙なニュアンスもすぐに理解してくれてサスガでした。
この刺繍シャツは昨年の7月頃から各地の仮設住宅などに縫い手さん募集のチラシを貼らせてもらうことからスタートしたのですが、なかなか縫い手さんが集まらない状況で、ここのお母さんが「やりたい!」って電話をくれたのが最初でした。
心労や環境の変化で一時体調を崩されてしまったお母さんも来期からは復帰してくれます!
1sinだけではとても自立支援には程遠いけど、
これを通じてバラバラに仮設住宅の入居した人がコミュニケーションを取るようになり、
ものづくりを通じて生きがいの創造につながればと思います。
東北は家庭の中心にお母さんがいるのでお母さんが明るいと地域が明るくなります。
手探りでこの春に1型だけ刺繍シャツを販売してみて、
結果として分かったこと。今後の課題などなど。
僕はボランティアではないし、1sinも慈善事業ではないから
ダメなところははっきり言います。
でも話をしてるとむしろ僕よりお母さんの方が現実を理解してて
その上で“がんばっぺ”って。
それでもたぶん来期はウェアに関しては赤字です(汗)
でもその先にきっと道があると確信しています。
やっぱりね人間は信頼関係だし
ボランティアの人達がどんどん撤退していき
世間の関心もどんどん薄くなってきているなかで
僕みたいなのでも「また来たよ」って言うのはうれしいそうです。
被災地以外はすでに震災を過去のものとし
意識的にもしくは本能的に震災の情報を避けてると感じてます。
ファッション的に言えば「気分じゃないよね」
正直僕もTwitterとかで毎日延々と復興支援だけのつぶやきにげんなりすることはあります。
一方でボランティアや復興支援ををする人達は
自分のこと以上に奔走し尽力しています。
この温度差が拡がるほどにどんどんチグハグになると感じます。
長期的な視野でうまいことバランスがとれないかなあと考える日々です。
支援とか関係なく
「おお!これかっこいいな」っていう服が
たまたま復興に役立っている、そんな状況をつくりたいです。